わたしと女心と水族館

「なんか絡まってるっつーか、モヤっとしてるねえ。ひょっとして毎日が毎日毎日、ずーっと続くとかおもってる? セブンティーンはさ、待ってくれないよ」 (10代、女性、宇宙捜査官)

 

こんばんは。

フリクリ2期はオルタナ派、ばさしです。

 

最近はおつかれモードで外出するのもおっくうだし、手芸など創作的なことを考えるのもめんどくさくて、気がついたらずっとスマホを触っていて、なんだかもったいないので本を読むようにしている。

もともと本を読むのにすごく時間がかかるタイプだけど、一度読み始めると3時間くらいは一気読みできるので、自分の集中力がそこそこのレベルを維持できていることに安心する。

 

 

対岸の彼女 / 角田光代

高校生のとき、嫌いだった古典の先生がおすすめしていたのふと思い出して読んだ。

 

永遠の出口 / 森絵都

対岸の彼女を読んで、高校生のときに途中まで読んだけど読み切らずに放置していたことを思い出して読んだ。

 

フリクリ オルタナ

上記ふたつを読んで、この流れでいま観たい映画No.1だとおもって観た。

 

 

「公園に連れていってもお友だちができない娘、娘を幼稚園に預けてまで働きに出ることに否定的な夫と義母、ワンマン気質の女社長とそろって彼女の陰口を叩く同僚、次々に陰口のターゲットを変えるママ友にモヤモヤしています」(30代、女性、主婦)

 

「仲のいい友だちがいるにはいるけど、彼女は変わった子で、彼女と仲良くしてるのがバレるとクラスで仲間外れにされかねないので放課後にコソコソつるんでいましたが、ふたりならどこへでも行ける気がするので家出することにしました」(10代、女性、高校生)

 

「親友に好きな子をとられました」(10代、女性、小学生)

 

「お母さんがわたしのことを全然わかってくれなくて、お酒を飲んだり万引きしたりしたけど、全然スッキリしません」(10代、女性、中学生)

 

「わたしは彼氏のことをこんなにも愛しているのに、彼氏が同じだけの愛を返してくれません」(10代、女性、高校生)

 

「突然しゃべる猫が現れてぇ、魔法のステッキとかくれないかなぁ〜」(10代、女性、高校生)

 

はーん

ははーん

なるほど、女心の機微、わたしには全然わからない。

いやちょっとわかりそう、でもわからない。

わからないけど面白かったし、共感できないけどさわやかな読後感はあった。

小学生のときには存在に気づいてすらいなくて、中学生になって「おや?」とおもったときには習得するにはもう遅かった女の友情の温度、密度、支点から作用点までの距離×重さ、曲げモーメント、応力ひずみ曲線、山形ラーメン、そういうのが全部詰まった物語だった。

 

物心ついたころから母親に「あんたはアスペ(20年前の語彙)っぽいところがあるけど、まあそういうもんだなって受け入れるしかないよ」と言われて生きてきた。

中学3年のとき、あいつ空気読めないしウザいよね、ってわざと聞こえるように悪口言われたり、ハブられたり、机とか鞄にいたずらされたりした。

ところがどっこい、こちとら空気も読めなけりゃあひとの気持ちもわからない。いまでこそ彼らは「ウザいやつに意地悪してかなしいきもちにさせてやろう」としてたんだなってわかるけど、当時は彼らの目的もそれを達成することによって期待できる効果もわかってなかったから、(効果についてはいまもわからない)、彼らのリクエストにお応えして落ち込むこともなかった。

お母さんがアスペっぽいって言ってたし、テレビではアスペルガーって空気が読めないってやってたし、クラスメイトには空気が読めないって言われるっていうことはそういうことなんだろうなって納得というか、諦めというか。

意地悪されてもどこか他人事というか、残念ですが興味がないって、そんな態度も火に油を注いだことだろう。

 

そして、読み合わせが良さそうだなって、某ラジオで田淵が紹介してた本も読む。

 

発達障害 / 本田秀夫

ASDADHDはそれぞれの有無が白黒はっきりつけられるものではなくて、重複してる場合もあって、濃淡・グラデーションのあるもの

という内容だと受け取りました。

 

わかる〜

ASDあるある言いたい〜って爆笑しながら読んだ。

別に田淵のことが好きだからって田淵の発言、紹介する本を盲信するわけじゃないし、ひとりの意見、一冊の本からわかることなんてないし、これから研究が進んで明らかになる部分が多い分野なんだろうけど。

 

この本を読んで、なるほどとおもったこととして、わたしは自分はピュアな《ちょっとAS》だとおもってたけど、就職してから自分が困ったこと、周りを困らせたことって《ちょっとADH》によるところかも知れないな、というのがあります。

 

ほかに面白かった内容として

《ふつうのひと》は友だちと映画を観に行くとき、道すがら相手が無言だったら不安になるけど、ASDのひとはお互いに仲間だとおもっていればおしゃべりしなくてもいいと考える、っていうのがあって

 

これに関連するわたしのエピソードとしては

わたしは水族館デートを4、5回したことがあるんだけど、そのあと水族館デートをした4、5人の男のうち誰とも付き合ってないんだよね。

22、3の男女がサンシャイン水族館で一緒にペンギンをみたのにそのあと進展なし。怖ッ

わたしはBくんとペンギンがみられてよかったとおもってたけど、Bくんはペンギンを介してお互いを見合いたいとおもっていたのかも知れない。

 

それではお聴きください。

the pillows で Swanky Street